U字形コアを用いた誘導形近接センサ

1に検出部の構造を示した。同図(a)に従来の近接センサの検出部,同図(b)U字形コアを用いた近接センサの検出部の構造を示した。従来の近接センサの検出部にはポットコアが用いられている。ポットコアは中央磁極と外側の磁極間が短いために磁束が遠くまで作用しづらい。そこで,近接センサの検出部に中央磁極をなくしたU字形コアを用いることを提案した。U字形コアは中央磁極がないことで磁極の間隔が長くなり,磁束が遠くまで作用して,dRt(s)/dsが増加する。

2に示したように,ポットコアを用いた検出部とU字形コアを用いた検出部の検出距離は,それぞれ3.0 mm4.0 mmであり,検出距離が1.3に拡大した。

 

四角形吹き出し: 1.3倍に検出距離が拡大 


テキスト ボックス:  
図2 金属ケース非装着時の U字形コアとポットコアのQ値の変化率-距離特性


主な研究論文
1) 水野 勉, 藤井 貴之,水口 貴博,岸 芳男,中谷 克彦,河西 正貴,清水 敦,U字形コアを用いた誘導形近接センサ,電気学会,マグネティクス研究会,MAG-09-59, pp.33-40, 2009.
2) T. Mizuno, T. Fujii, T. Mizuguchi, Y. Kishi, K. Nakaya, M. Kasai, and A. Shimizu, Inductive proximity sensor with novel structure of ferrite core, Materials Science Forum, Vol. 670, pp. 142-150, 2011.

テキスト ボックス:  
(a) Pot core
 
(b) U-shaped core
図1 検出部の構造(単位 : mm)